世界史 福井大学(前期)
【全体分析】
解答形式:大問2題 記述・論述問題
試験時間:100分
分量:増加 難易:難化
出題の特徴:前年度に比べて,記号問題は姿を消し,小問解答数も説明・論述問題も増加した。試験時間は100分あるが,受験生にとって時間的余裕はさほどなかったのではないかと思われる。
【大問分析】
1 難易度:標準
出題テーマ:宗教関連史(論述あり)
コメント:全体的に標準的な出題であるが,設問2や設問6のように宗教の内容にまで踏み込んだ出題が見られた。
2 難易度:やや難
出題テーマ:ロシア革命(史料・論述あり)
コメント:教科書や図説などでも目にすることが少なくなった四月テーゼを史料としての出題となった。本文内に登場する用語を的確につかむことができれば解答にたどりつくことができたであろう。しかし,設問5の「ブルジョワジー」の意味の歴史的変遷には戸惑った受験生も多かったのではないかと思われる。
【学習対策】
例年,記述問題は教科書レベルを超える出題は少なく,基本的事項を問うものとなっている。論述問題は大きな歴史の流れや,様々な事件・事象の因果関係を理解していくことで対応できる。そこで,福井大学の世界史の対策を挙げていくなら,まずは教科書の記述をしっかり読みこむことからである。その際には,まず用語集などで語句の意味をつかみながら読むこと,そして重要語句に関しては,一度は自らの手で書いてみることを忘れずに。そして基礎的な力がついたと感じたら,出来るだけ早い時期から論述対策を始めよう。歴史の事件・事象の要点整理を行うことや,市販の問題集などでの演習を行うことである。そしてその整理したものや演習での解答を,自己完結させずに,先生などの第三者に見てもらい添削を受けてみることで十分な対策となるはずである。
最近のコメント